これって何の虫?害はあるの?家庭で見かける害虫について紹介します。
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はじめに
「小さな虫を見つけたけど、これって何?」「見た目は無害そうだけど、放っておいて大丈夫?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、家庭でよく見かけるけど名前や害がわかりづらい虫たちの見分け方や対策方法などを、種類別に紹介します。
🐛 よくある「これ何の虫?」見た目や対策・駆除方法付きリスト
チャタテムシ

- 見た目:0.9~1.4mm程度の小さな白~茶色の虫。
- どこに出る?:押し入れ・本棚・窓際など蒸し暑く湿気の多い場所。
- 害は?:人体には害はないが、本や紙を汚す。カビと一緒に大量発生することも。
- 対策は?:涼しい環境が苦手なため、風通しを良くして部屋を乾燥させることが大切。
- 駆除方法は?:大量に発生している場合は乾燥機や天日干しがおすすめ。そのほか殺虫剤やアルコールスプレーでの駆除も可能ですが、噴射時に虫が吹き飛んでしまわないよう注意が必要。
👉 シロアリと間違えられることが多い!
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ヒメマルカツオブシムシ(成虫・幼虫)
- 見た目:成虫はちいさな丸い甲虫。(2~3mm)幼虫は毛が生えたイモムシ状。
- どこに出る?:クローゼット・タンス・カーペット・布団・ぬいぐるみなど、繊維製品や日が当たらない場所。
- 害は?:幼虫がウールやシルクなどの衣類・布製品を食べる。アレルギーの原因にも。
- 対策は?: 衣類や布製品は清潔に保ち、使用しないものは防虫剤と一緒に密閉保管。ペットの毛など、虫の餌となるものは片づけておく。
- 駆除方法は?: 衣類は50℃以上の熱風乾燥やスチーム処理、または天日干しが効果的。成虫にはくん煙剤や、市販の殺虫スプレーも有効。
👉 トコジラミの幼虫と見間違えやすい!
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ノミ(特にペット飼育家庭)
- 見た目:1~3mm、黒っぽくてジャンプする。
- どこに出る?:ペットの寝床・カーペット・ソファなど、人や動物が長くいる場所。
- 害は?:吸血によるかゆみや発疹、刺されるとかゆみが強く、トコジラミの刺し跡と似ている。
- 対策は?: ペットがいる家庭ではノミ予防薬の使用が重要。室内は掃除を徹底し、カーペットやクッションなどを定期的に洗濯・乾燥させる。
- 駆除方法は?: 掃除機で成虫・卵・フンを吸い取った後、専用のノミ駆除スプレーや燻煙剤を使用。ペットには動物病院で処方された駆除薬を使用するのが確実。
👉 刺された場所での見分けが難しい虫
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シバンムシ(タバコシバンムシ)
- 見た目:2~3mm、赤茶色の丸っこい小型の虫。
- どこに出る?:台所や食品棚、乾物・香辛料・ペットフードの近くなど。
- 害は?:穀類、茶葉、ペットフード、菓子類などの乾燥食品を食害。
- 対策は?: 食品の密閉保管と定期的なチェックが基本。長期間放置された乾物や紙製品はこまめに整理・処分する。
- 駆除方法は?: 発生源の食品や段ボールなどを廃棄し、周辺を掃除。殺虫スプレーや燻煙剤の使用も効果的だが、食品に直接かからないよう注意。フェロモントラップでチェックも可能。
ゴキブリ(クロゴキブリ・チャバネゴキブリ)
- 見た目:
- クロゴキブリ:3〜4cm、黒っぽく光沢のある体。
- チャバネゴキブリ:1〜1.5cm、茶色で小型。
- どこに出る?: 台所・冷蔵庫の裏・シンク下・浴室・洗面所・電子機器の隙間など、湿気と温かさのある暗所を好む。
- 害は?:病原菌やウイルスを媒介するほか、フンや死骸がアレルゲンになることも。
- 対策は?:
- 食べ物や水分を放置しない
- ゴミは密閉してすぐに処分
- シンク下や配管周りの隙間はふさぐ
- 誘引トラップや毒餌を使って早期に発見・駆除
- 駆除方法は?:
- ホウ酸団子やベイト剤(毒餌)を設置して巣ごと駆除
- 出現数が多い場合はくん煙剤(バルサン)やスプレー型殺虫剤で直接駆除
- 家全体で発生しているときは専門業者に相談するのが確実
- 特にチャバネは室内で営巣するので注意が必要
👉 小さなゴキブリ(チャバネ)や幼体は他の虫と見分けにくい
👉 光を避けて動くため「見えないだけで潜んでいる」ケースも。
トコジラミ(ナンキンムシ)
- 見た目: 成虫は5~7mm程度、赤茶色で平べったく楕円形の体をしており、血を吸うと丸くふくらむ。幼虫は白っぽく更に小さいため見つけにくい。
どこに出る?: ベッド・布団・マットレス・カーペットや畳の隙間・カーテン・コンセントの隙間・壁紙の裏など、人が寝る場所の近くに潜む。
害は?: 夜間に活動し、人の血を吸うことでかゆみ・腫れ・発疹などの皮膚トラブルを引き起こす。刺されたことに気づかないケースも多い。 - 対策は?:
- ベッド周りや家具の隙間を定期的に点検
- 荷物を海外・宿泊先から持ち帰る際は粘着ローラーや掃除機などでトコジラミの持ち込みを対策
- カバン・布団類などは**高温乾燥(60℃以上)やビニール密封で予防
- 駆除方法は?:
- シーツや衣類を高温乾燥機で処理
- スチームクリーナーで熱を与えて駆除
- 市販の殺虫スプレーもありますが、巣などが見つけにくく完全駆除が難しいため、専門業者による薬剤処理や熱処理または冷却処理が推奨
👉 ダニの被害やノミやカツオブシムシと間違えやすい!
👉 被害は睡眠中に集中し、複数箇所に刺されるのが特徴。
🔗 [詳しくはこちら▶ トコジラミの見つけ方と駆除方法]
羽アリ(シロアリ・クロアリ)
- 見た目:羽のある小型のアリ。色や羽の形で区別可能。
- どこに出る?:春〜初夏の夕方、室内の照明に集まる。
- 害は?:シロアリだった場合は木材を内部から破壊する。クロアリは木材被害なし。
👉 羽アリ=シロアリとは限らない!正しい判別が重要
👉 複数匹見つけたら建物内部に巣がある可能性も…
🔗 [関連記事▶ シロアリと羽アリの見分け方]
🔍 見かけたらどうする?対策とチェックリスト
チェック項目 | 対処法 |
---|---|
湿気が多い場所に出ている | 除湿・換気を徹底 |
食品の周りに発生 | 古い食品や乾物を処分 |
刺された・かゆみがある | トコジラミやノミを疑い、専門業者に相談 |
成虫やフンを見つけた | 掃除機・粘着トラップで除去、状況によっては業者へ |
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🎯 まとめ
小さな虫でも、見た目だけでは害の有無は判断できません。
「見たことあるけど名前がわからない」「気づいたら増えていた」そんなときは、放置せずに早めの対処が大切です。
ご家庭で不安を感じたら、専門業者に相談することも検討しましょう。