横浜市鶴見区で急増中のアメリカカンザイシロアリによる被害(画像付)
近年増加しているアメリカカンザイシロアリは、土の中に巣を作らず、飛んで来て屋根裏から侵入しまた水分も必要としないので、侵入ルートを特定する事がとても難しい厄介な害虫です。特に私たちの地元横浜市鶴見区では被害が増大しております。
そもそもアメリカカンザイシロアリとは?このブログではアメリカカンザイシロアリの
- 生態
- 発見方法
- 対策
などについてまとめてみました。
Contents
アメリカカンザイシロアリの生態
アメリカの西海岸に広く分布する「乾材白蟻」でアメリカ産の外来種です。日本では1976年の発見が最初で、輸入家具などに付いて国内に入って来たとみられます。
近年マスコミで注目され各地で被害の報告が増えています。発生地域において関心が高いにもかかわらず、駆除方法が確立されていないこともあり、対応する業者も少ない事から被害が拡大しております。
在来種との違い
日本のシロアリは土の中に巣を作り、水分が必要となりますので家のキッチンなどの水まわりから被害が出てくるのですが、アメリカカンザイシロアリは、土の中には住まずに、空を飛んで直接木材に侵入して来ます。また湿気の無い乾いた木材でも生息ができるとても生命力の強いシロアリです。
アメリカカンザイシロアリの被害は、床下から壁、天井裏まで広がりあらゆる家具まで食べてしまいます。行動範囲はヤマトシロアリやイエシロアリと比較にならない範囲になります。
下の写真をご覧ください。作業中に見つけたアメリカカンザイシロアリの写真です。体長は12mm~15mmで鋭い口先を持っています。
日本のシロアリは水分が無いと生きていけません
- 「ヤマトシロアリ」は水を運べ無い為、キッチンや風呂場などの水まわりに被害が出ます。
- 「イエシロアリ」は水を運べる為、被害は建物全体に及びます。
しかしアメリカカンザイシロアリは、「乾材」という名の通り乾燥に強く、木材の中に含まれる僅かな水分があれば生息できるので、被害は水まわり以外でも出ます。
アメリカカンザイシロアリの発見方法
アメリカカンザイシロアリは、上記でも説明したように巣は作らず空を飛んでくるので見つける手段がありません。見つける手掛かりとしては、まず糞を見つけることから始めます。
まず糞をみつけましょう
皆様のご自宅に下記の写真のような物を見た、または発見したことがございますでしょうか?


木くず(乾燥した砂粒状)の様に見えますが、拡大をして見てみますと


これはアメリカカンザイシロアリの糞なのです。すなわちこれこそが発見のサインになります。
アメリカカンザイシロアリの対策について
通常シロアリは地下に巣を作り侵入して来る為、どういったルートで侵入して来たかを確認できる場合もありますが、アメリカカンザイシロアリ巣を作らず飛んで来て直接木材内に侵入するため、侵入ルートを特定するのがとても困難なので対策がとても難しいのが現状です。
作業方法
以上の事から現状は、糞をみつけてその直上にある箇所の生息を確認し、柱や壁に穴をあけて薬剤を注入するなど方法で駆除作業をしています。この作業を数回続けて徐々に被害を減らして行くようにします。
上記の糞の写真を見ていただき、同じような糞を発見した場合早急にプロの業者に連絡するのをおすすめします。
シロアリに関するご相談・お見積りは無料にて承ります
被害状況は一件一件違うので、ダスキン東寺尾支店では写真撮影を行いお客様にも被害状況を見ていただき丁寧にご説明させていただきます。
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執筆者:ダスキン東寺尾支店 斉藤 英一