toggle
害虫駆除ならダスキン
2020-05-15

シロアリの基礎知識~階級ごとの役割と行動パターン~

シロアリには全部で7つの科があります。このうちミゾガシラシロアリ科とシロアリ科に属するシロアリは、地下に巣を作り建物に被害を加えるもので、総称して「地下シロアリ」とも呼ばれています。

このブログでは、日本に広く分布し、建物の被害を及ぼす代表的な2種「ヤマトシロアリ」と「イエシロシロアリ」について書いていきます。

ヤマトシロアリの特徴

北海道旭川から沖縄を含む琉球列島、さらに中国大陸に及ぶまで広く分布している種で、木造建築物の大敵。

主な特徴

  • 乾燥に強く、水を運ぶ能力を持たないため湿材名中で生息する。
  • 土中やコンクリート表面を移動する
  • 日本における建物の加害時期は4~7月、9~10月、特に梅雨の頃活動が激しい
  • 加害は土台、柱、筋かい、床束、根太、床板などの湿った下部材、水を使用する風呂場、台所、便所、洗面台など
  • 群飛は、通常4月下旬から5月にかけての日中、特に雨後の温暖な日の午前中に行われる

イエシロシロアリの特徴

静岡から中国地方にいたる海岸線、四国、九州の低地に分布している種で、世界のシロアリの中でも最も加害の激しい種類とされています。建造物や材木の害虫。

主な特徴

  • 水を運ぶ能力があるので、乾燥した小屋組なども含め建物全体に加害する。
  • 漏水や結露があれば、鉄筋コンクリート建物の地上部分でも営巣し加害する。
  • 分布の北限は静岡とされているが、暖房によってさらに北でも生息する。
  • 1つのコロニーの個体数は100万頭を越えることも少なくない。
  • 群飛は、6~7月頃の蒸し暑い日に多く、夕方から暗くな頃までみられる。

シロアリの社会組織

シロアリは、ミツバチやアリと同じように、高度に組織化された集団(コロニー)を形成して生活している社会昆虫です。コロニーの内部には厳しい階級(カースト)制があり、それぞれが特定の役割を担いコロニー全体の自律的存続のために働いています。

典型的なシロアリのコロニーは以下の様なメンバーによって構成されています。

シロアリの社会組織

シロアリのライフサイクル

ヤマトシロアリのライフサイクル

新しく孵化(ふか)した個体は「幼虫」と呼ばれます。幼虫は成長にしたがって数回脱皮し、職蟻あるいは兵蟻になります。以後、職蟻は副生殖虫あるいは兵蟻か他の階級へ分化します。

若虫(ニンフ)は、完全変態を行う昆虫のさなぎの時期に相当するもので、職蟻よりやや大きく、後期になると胸部背面に翅芽をもつようになり、変態が完了すると有翅虫になります。

イエシロシロアリのライフサイクル

ヤマトシロアリのライフサイクルと異なる点は

  • 職蟻がほかの階級に分化することがない
  • 若虫(ニンフ)が兵蟻になることがない

という2点です。
群飛後、巣の中で交尾した後多くは1週間くらいで、まず20~30個の卵を産みます。これらの卵は25日で孵化。最初の幼虫のうち兵蟻になるのは1~2頭で、他は全て職蟻になります。

イエシロシロアリのライフサイクル

ライフサイクルを支える職蟻

職蟻は生殖虫、兵蟻、卵、幼虫などの世話を受け持ちます。蟻道の構築や保守作業あるいは餌と水の確保等、コロニー社会的生産基盤の維持管理を行います。女王と王は、もっぱら生殖に専念します。女王の産卵能力は、成長を経て高まるため、1コロニーの頭数が100万頭という膨大な数になることも少なくありません。

シロアリの階級ごとの役割と行動パターン

シロアリのコロニーを構成する階級は、それぞれ特別な役割を担っています。例えば、他のメンバー全員に給餌するために採餌に出かけるのは職蟻であり、木材に食害を及ぼすのも職蟻です。兵蟻は、木材を直接食べることは出来ず、生殖虫も巣に留まっていて採餌には行きません。

それぞれの階級の行動上の特徴は次の通りです。

職蟻階級

  • 採餌
  • 採餌通路の構築と維持管理
  • 木材及び土壌中の巣と通路の構築と維持管理
  • 女王、王、兵蟻、生殖虫、幼虫、職蟻の身繕いと給餌
  • 卵と若齢虫の保護と世話

職蟻は採餌する唯一の階級。巣や通路の構築、採餌、食餌の過程で職蟻は木材を噛んで摂取し、建物に被害を与える。巣の仲間への給餌は、多くの場合、部分的に消化した餌を吐き戻すか肛門から出した物を与える(栄養交換)。

ニンフ(若虫)階級

  • 卵と若齢虫の世話と給餌
  • 有翅虫か副生殖虫になる
  • 完全変態を行う昆虫のさなぎの時期に相当する。成長して変態が完了すると有翅虫になる。

兵蟻階級

  • 蟻や他のシロアリ等、捕食昆虫からのコロニー防衛が兵蟻蟻の唯一の社会的な役割。兵蟻の大きな顎は物を噛む為で無く、外敵からコロニー防衛するためのもので、自分では木材を食べることができません。したがって、兵蟻は職蟻に給餌してもらわなければ生きられないのです。
  • 外敵の侵入により通路に穴が開けられると職蟻は避難は避難し、兵蟻が開口部に集まり、頭部と大顎を外側に向け侵入者からコロニーを守る。職蟻は避難しながら通路を塞ぎ捕食者の侵入を阻止するので、多くの場合外に取り残された兵蟻が犠牲になる。

生殖階級(有翅虫・王あるいは女王)

  • 新しいコロニーを造る
  • 新しいコロニーで産まれた最初の幼虫への給餌と世話
  • コロニー形成後は巣に留まり職蟻から給餌、世話を受ける生殖虫はある時期(通常は春から初夏)になると、大きな群をなして飛び、コロニーを離れる。群飛後に有翅虫は羽を落とし、雄雌1頭ずつが「つがい」となって新しいコロニーを造り始め、王と女王になる。2頭はすぐに、王室と呼ばれる小さな部屋を作りそこで交尾、産卵して、職蟻や他の階級になる最初の幼虫を飼育する。

生殖階級(副生殖虫)

  • コロニーの成熟と安定や、コロニー拡大に貢献する
  • 第一次の王、女王が傷ついたり死んだりした場合の交代要員。必要に応じて、コロニーの主巣及び分巣に発生する

ヤマトシロアリとイエシロシロアリの区別

日本の家屋に大きな被害をもたらすシロアリは、ミゾガシラシロアリ科に属する「ヤマトシロアリ」と「イエシロシロアリ」です。両者の違いには微妙なものがありますが、それらをよく知ってください。

外見の特徴

ヤマトシロアリとイエシロシロアリの職蟻はよく似ていて区別しにくいのですが、生殖階級の有翅虫と兵蟻は区別が容易です。

シロアリの外見的特徴

階級別比較表

ヤマトシロアリとイエシロシロアリの比較

無料相談・無料見積り

シロアリに関するご相談・お見積りは無料にて承ります。下記ボタンをクリックの上お気軽にお問い合わせください。

シロアリ駆除TOPページ

関連記事